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作者
蒼
原作
涼宮ハルヒの憂鬱
ジャンル
恋愛
カップリング
キョン-ハルヒ
掲載
2007/07/20(Fri.)
更新
-
その視線の先には
注:このお話は、ハルヒとキョン、それに長門有希が
クラスメイトであると言う、原作設定丸無視にしたお話です。
更に、この作中でキョンとハルヒは座席が前後ではありません。
+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+−+
あ、またこっち見てる。
あ、また目合いそう。
その視線の先には
廊下側の前から2番目の席のキョンが、最近窓側の後ろの席の方を授業中チラチラ見るようになった。
(ちゃんと授業受けなさいよ。バカなんだから!)
と言うか、授業中だけじゃなくてあらゆる場面でチラチラ見るようになった。
だから窓側の後ろから2番目の席のあたしはいつもキョンと目が合いそうになる。
合いそうになるだけで、なぜ合わないのかっていうと、多分キョンはあたしの後ろの席の 有希を見てるからだと思う。
そうゆうのってなんだか結構、イタイかも。
(しかも有希はあたしの大切な団員なのよ!)
有希はキョンの視線に全く気づいてないみたいだし。(呆れちゃうぐらい鈍感なのよね。)
休み時間、やっぱりこっちをチラチラ見てるキョンにイライラしてくる。
好きならそんなことしてないでさっさと告白しちゃいなさいよ。
「ちょっと、キョンっ」
「なんだよ?」
キョンの前の席にドカッと座って足を組み、頬杖をつくと、キョンはいきなり話しかけられてビックリした様子で目をパチクリさせた。
(なんて間抜け面なの。)
「最近よーく窓側の後ろの席を見てるようねぇ?」
「・・・見てない。」
「(やっぱりバカだわ、バレバレ)好きな子でも出来たのかしら?キョンの癖に。」
「・・・何をいきなり言い出すのかと思えば、そんな事か。」
「違うって言うの?違うわけないよね?」
「好きなヤツは、居るが?それがどうした。悪いが俺だって普通の男子高校生だ、青春を謳歌すべきこの時に好きなヤツの一人や二人居たっていいだろうが。」
「なによ。やっぱり居るんじゃない。」
すました様に言っちゃってるけど、ほっぺた赤いわよ〜。
手で隠したって見えてるのよ!(案外、乙女なのかもね。キョンは)
「遠くからチラ見してるだけなんて、奥手すぎよ。」
「なっ…!(何でそれを。はぁ)仕方ないだろう、生憎とこういう事には慣れていないんでな」
「見てないでさっさと告白しちゃえばいいじゃないの。」
「告白!?お前なぁ他人事だと思って・・・。簡単に言うな。」
簡単に言うなって、告白しなきゃ何も始まらないじゃない。
・・・って、あたしも人の事言えないわね?
「まぁ、さ。キョンに告白されたらOKしてくれるんじゃないの?」
「いったいどうしてそんな事が言えるんだよ。」
「どうだっていいでしょ、そんな事。OKしてくれると思ったから言ったまでよ!」
「(何故そうムキになる?)・・・ オマエは?」
「え?」
「オマエは俺に告白されたらOKするのか?」
そんないきなり真剣に聞かれたって、困るじゃない。
そうゆうことあたしに言われたって、困るじゃない。
ドキドキしちゃうじゃない!!(キョンの癖に!キョンの癖にっっ!!)
「あたしはキョンに告白されないからそんなこと考えられないわよ。」
「もしもの話なら?俺がオマエに告白したら、どう答えるんだ?」
「あ、たし・・・が告白されたら・・・。」
「されたら?」
「ぃ・・・いいわよ。付き合ってあげるわ。」
もしもの話とか、なんかちょっと傷つく。あたしがキョンに告白されたら絶対にOKするのに。
(それでもキョンが可愛さのカケラも無いあたしに告白するなんてもしもの話)
「俺、今日告白してみるかも。」
「あら、いいんじゃない。思い立ったが吉日とも言うもの。」
そうか、キョンは今日有希に告白するのね。
きっと有希はOKするんでしょうねぇ…。
そしたらキョンは有希と付き合うのよね。
有希もキョンと一緒に帰るようになっちゃって、昼食とか一緒に食べちゃったりするようになるのか。
(今もお昼を一緒に食べていないと言うわけではないけれど。)
そしたらあたしは1人寂しく帰ったりお昼食べたりするんだ。
(流石のあたしでもお邪魔虫になる気はない。)
なんか、ツライ。なんで、あたしがこんなにイタくならななきゃいけないのよ。
告白なんて、してほしくない。(あれ、あたし言ってることが矛盾してる)
授業が始まるチャイムがなって、あたしは自分の席に戻った。
授業が始まって、キョンは予想通りこっちの方(と言うか有希の方)をチラチラ見ていた。
「先生、」
「なんだ 涼宮、質問か?」
「気分が悪いので保健室にいってもいいですか。」
「おーいってこい。無理すんなよー」
気分がとても悪いんです。とても心が痛いんです。(恋の病、みたいな。あぁあたしらしくない)
教室を出るとき安田と目が合った。
口パクで「大丈夫か?」と言われた。大丈夫じゃないわよ。
誰のせいだと思ってんのかしら?
保健室には行かずに屋上に行った。雲1つない空にまでなんだかイラつく。(あたしの心は雲ありまくりだっていうのに!)
授業の終わりのチャイムがなっても教室に戻る気にはなれなかった。今日は1日ずっとサボってようかしらね。
下手したらキョンの告白現場を見ちゃうかもしれないし。
屋上にいるのが安全な気がするのよね。
でもお昼は取りに行かなくちゃ。
そう思って屋上のドアを開けた時、階段のところに安田と有希がいた。
あたし、運悪すぎじゃない?
占いなんて、信じた事無いけど、この時ばかりは今日の占いが最下位だったら信じてあげれるわ。
「・・・涼宮 ハルヒ。」
有希が小さく私の名前を呟いた。
キョンはあたしを見て微妙な顔で笑った。(あー悪かったわ、告白の邪魔しちゃって)
「具合悪かったんじゃなかったのかよ?」
「嘘よ。サボりたかっただけ。」
「オマエもそういう事をするんだな。意外だった。」
「そういう気分だったのよ。それより、あたしお邪魔の様だし、この辺で失礼するわ。」
この場から一刻も早く立ち去りたくて、足早に有希とキョンの横を通り過ぎようとした。
・・・ら、有希があたしの腕を掴んできた。
「ちょっと待つ。邪魔なのは私の方。」
「え?」
「今が良い機会。後はあなた次第。」
ちょっと、ちょっと!意味が判らないんですけど?
有希、いきなり違う国の言葉話し始めた??
もう何がなんだか判らなくて1人ぐるぐると考えている間に、有希はその場を立ち去っていった。
(あたしが立ち去るはずだったのに・・・)
「ねぇ、」
「なんだ」
「これはどう言う事かしら?」
率直な疑問をキョンに投げかけると、キョンの顔が少し赤く染まった。(なんでよ?)
「今日告白する言っただろう?」
「言ってたわね。」
「今から告白するんだよ。」
「へぇ。って、有希行っちゃったじゃないの!!」
「オマエは勘違いしてるみたいだが、俺が好きなのは長門じゃないぞ?」
「そ、そうだったの。」
あたし、バカみたいじゃん。勝手に落ち込んで、さ。(それだったら誰が好きなのよキョンはっ)
「俺はいつも窓側のほうチラチラと見ているだろう。」
「うん、見てる。」(ここはキッパリと言い切れる。)
「それな、窓側の後ろから2番目の席を見ようとしてるんだよ。」
「は、」
「けどな、恥ずかしくて目反らしてしまって、最終的には1番後ろの席に目が行くんだよ。」
「・・・意味わからないんだけど、」
「俺が好きなのは、涼宮 ハルヒ、お前だよ。」
え、キョンまで違う国の言葉を話し始めたのかしら??
もしキョンが日本語を喋ってるって言うなら、
あたしにはキ今、キョンがあたしの事を好きって言ったように聞こえたんだけど。
「オマエがOKと言ってくれるのを待っているんだが?」
そんなの、答えは1つに決まっているじゃない。バカキョンッ!!
「あたしだってキョンが好き!!!!」
〜アトガキ〜
はい、こいつら誰でしょう?(聞くな)
ちょっといつもと書き方が違うかも。
かーなーりー難産でしたよ、これ。
普段、甘系書かないんだもんっ!!(だもんっ!て自分・・・(−−;))
ハルヒがハルヒじゃないしキョンも違う気がする・・・。
と言うか!コレ甘い??
もうわかんないよーーー(煩い
なんか、最初からハルヒは自分がキョンのことを好きだと自覚しているし。
(あ、そういう設定ですので)←最後に言うな。
あ、ちなみにどうして有希とキョンが一緒に居たのかと言うと、
キョンが有希にハルヒについて相談(有希は聞いてるだけだけど)していたからなのです。
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