|
作者
|
キョン MODOKI
|
原作
|
涼宮ハルヒの憂鬱
|
ジャンル
|
恋愛,日常
|
カップリング
|
キョン-ハルヒ
|
掲載
|
2007/09/17(Mon.)
|
更新
|
-
|
|
告白パラレル α
|
世界という物は、そのときの状況人の選択肢によって、いかようにも分岐していく。 人はこの世界をパラレルワールドとも言う。 以降としては読んでいる読者が、選択肢の中からパターンを選択して、好きな結末(?)を迎えるという形である。 がしかし、読者全ての要望には応えられないので、そこだけはわかっていただきたい。 ========================= 色々考えては見たものの、何にも良い案が思いつかない。 一応、一つは思いついたが。実行するのは気が引ける。 では、思いついた手紙の渡し方を発表しよう。
「パソコンのキーボードの下に、少しだけ出して置く」
うわー、スゲー普通だ。限りなく。でも他に思いつかない。
ところで何で俺がこんなに焦っているのか? だって昔から言うだろ?「善は急げ」ってな。 果たしてそれが善なのか、悪なのかは置いておくとして。 とりあえず、実行に移そう。 その後の6時限目、そしてSHRの時間が非常にもどかしかった。 もう少し、テキパキ動いてくれはしないのか? 時計の針よ早くすすめ。などと届くこともないことを念じ、 やっと終わった。
いつもハルヒは来るのが一番遅い。とりあえずアイツに先を越される事は無いと言っていいだろう。 問題はその他の団員だ。長門以外は先にきていない事を望む。 立ち止まってドアをノック。
うむ、今日は早かったな。「はあい。」と言う舌足らずな朝比奈ヴォイスがない。 「よう、長門」 いったん俺の方を向き、そのまま無言で再び読書に入った。 とりあえず入れておこう。鞄の中から、便せんを取りだし。 パソコンを立ち上げている合間に、すっとキーボードの下に、 見える見えないの境で便せんをはいりこませる。 長門は…もちろん無言で読書に没頭している。 その後朝比奈さんがきて、俺が一旦外にでて、しばらくしたら古泉がきて、しばらく一方的な話を聞いた後。部屋に入る。 っと、ここまでがいつもの事なんだ。ハルヒがきて、その後ネットサーフィンに入る前に気が付くか?そこが第一関門だ。 まあいい、それまで古泉とボードゲームでもして時間をつぶすか。 「将棋はどうでしょうか?」 「じゃ、今日はそれをするか。」 しかし、コイツはめっぽう弱いがな。
「そういえば、涼宮さんは?」 パチ 「今日アイツは日直だ」 パチ 「気のせいでしょうか。何か、焦っておられるようですが。」 パチ 「お前の気のせいだ。」 パチ 「涼宮さんに何か?」 パチ 「何もない。」 パチッ 「本当にですか?」 パチ 「将棋盤に集中したらどうだ、王手飛車取りだぞ。パチ 「あれ?そんな手が…」 「勿論、待ったなしだぜ。」 どうだ、これで黙る気にはなっただろう? 「詰めが甘かったですね、桂馬でいただきます。」 パチ 「しまった。」 まだ、ハルヒは来ないのか。一体何をしているんだ? 「だいぶ焦っておられるようですが?」 「さっきも言っただろ、お前の気のせいだ。」 「そうですか?さっきから扉の方ばかり見ておられますが。」 「そんな事はないはずだ。」 「いいえ、間違いありません。やはり何かあったのでしょう?白状された方がいいですよ。」 「なにもねえよ。」
ドンッ!! 「遅れてごめーん!今日日直でさあ。みくるちゃん、お茶お願い。」 「あ、はあい。」 けたたましく入ってきたハルヒのおかげで、俺は古泉に深く追求されずにすんだ。
===ハルヒ=== さすがに遅れちゃった。 今日は何もないけど、こんな日もあるべきよね。 でも、ちょっと退屈。 今日もいつも通り、不思議サイト探しね。 「あら?何かしら?」 キーボードの下の便せんの様な物が目に入る。 周りを一応見てみるけど、みんなそれぞれの事に集中しているわね。 有希は読書、みくるちゃんはお掃除、古泉君とキョンはいつもの様にボードゲーム。
そっと開けてみた。こういうのって、そっと見た方が気分でるじゃない。 「重要な話がある。お前にとってはどうでもいいかもしれないが、 俺にとって重要なんだ。部活が終わっても、部室に残っていてくれ。」 何よこれ、呼び出し? っていうか、これキョンの字よね。 何よ言いたいことがあるなら言いなさいよ。 でも、みんなの前でいえないって事は、それなりの理由があるわよね? もしかして告白!? そんな事はないわね。買い被りすぎよ。いくら私がキョンの事が好きでも、アイツ、みくるちゃんや有希にはデレデレしてるのに私には何もしないもの。 だいたい、そういう柄じゃ無いわよね。 いったい何なのよ!早くしなさいよね。私はこういう気持ちが大嫌いなんだから! そうね、どうしようもないジョークの時の罰ゲームでも考えとくわ。
=========================
何事も起こらないまま。部活が終わる時間帯になった。 長門が本を閉じる。 結局、最初の方の試合も痛手を負いつつ勝ち、その後の対戦はボロ勝ちだった。 「覚悟を決めよう。」 朝比奈さんの着替えが終わり、みんなが帰るのを見届けてから部室へ戻る。 「よう。待たせたな。」 「『待たせたな。』じゃないわよ。団長を待たせるなんて厳罰よ。んで何?聞いてほしい事って?」 「ああ、実はな…」 静寂。
ハルヒは黙っている。
覚悟を決めろ!言えよ!俺! 「ず、ずっと前から、ハルヒの事が、好き……だったんだ。」 「だから、俺とつきあってくれるか…って、おーいハルヒ?」 動かない、唖然としている。だめだ、完全にフリーズしやがった。 どう、声をかければいいのんだ?俺は答えを待っているんだが…。 「おい、そろそろ戻ってこい。」 「え?あ、うん。」 「どうしたんだ、いきなり?」 「いや予想外だったから。」 予想外は無いだろう?だがその前に、 「できれば、答えを聞かしてもらいたいのだが。」 「ふふん、それはね。キョン…」
ネクタイが引っ張られたかと思うと、目の前に移るのはハルヒの顔。 しかもアップで。
しばらくそうしていた。
いや、そうしていたかったんだ。互いが互いを、本当に認め合った時だったから。
〜THE END〜
あとがき αの完成です。 キョンが少々小心者になっちゃってます。 一応、一まで書いた中では上の方かな? これから精進していくのでよろしくお願いします。 また、分岐点に戻ってβ、γ、δのいずれかをご覧ください。 これから、作ります。 パラレルワールドの世界が広がります。 また、ブログ「キョン MODOKI+愚痴」もよろしくお願いします。
http://blogs.yahoo.co.jp/whitemask1993/
|
|
|