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作者
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キョン MODOKI
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原作
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涼宮ハルヒの憂鬱
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ジャンル
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恋愛,日常
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カップリング
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キョン-ハルヒ
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掲載
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2007/09/18(Tue.)
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更新
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-
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告白パラレル β
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世界という物は、そのときの状況人の選択肢によって、いかようにも分岐していく。 人はこの世界をパラレルワールドとも言う。 以降としては読んでいる読者が、選択肢の中からパターンを選択して、 好きな結末(?)を迎えるという形である。 がしかし、読者全ての要望には応えられないので、そこだけはわかっていただきたい。 ========================= 色々考えては見たもの、何にも良い案が思いつかない。 一応、一つは思いついたが。実行するのは気が引ける。 では、思いついた手紙の渡し方を発表しよう。
「パソコンのキーボードの下に、少しだけ出して置く」
うわー、スゲー普通だ。限りなく。でも他に思いつかない。
ところで何で俺がこんなに焦っているのか? だって昔から言うだろ?「善は急げ」ってな。
果たしてそれが善なのか、悪なのかは置いておくとして。 とりあえず、実行に移そう。
その後の6時限目、そしてSHRの時間が非常にもどかしかった。
もう少し、テキパキ動いてくれはしないのか?
時計の針よ早くすすめ。などと届くこともないことを念じ、 やっと終わった。
いつもハルヒは来るのが一番遅い。とりあえずアイツに先を越される事は無いと言っていいだろう。
問題はその他の団員だ。長門以外は先にきていない事を望む。
しかし、俺の希望というのは無情にも通る事がなかった。
トントン。ドアをノック
「はあい。」
いつもの様にメイド装束に身を包んでおられる。部室内専用エンジェル様が迎えてくださった。
さらには、ニセスマイルの無駄に爽やか少年までもが俺より先にきていた。
「ハルヒは…まだだな。」
とりあえず、鞄を持ってパソコンの方へ向かう。立ち上げている合間に、周りをさっと見て、誰も俺の方を向いていない事を確認しつつ、鞄に手を忍ばせ、便せんを取り出しそのまま、キーボードの下へ。
うむ、順調。
とりあえず、適当にネットサーフィンした後パソコンの電源をOFFにして席を立つ。
朝比奈さんが先ほど入れてくれたお茶を手にいつもの定位置となっている俺の席に座る。すると古泉が話しかけてきた。
「何をされておられたのですか?」
「気になるサイトがあったから、それを見てただけだ。」
「いえ、その前です。」
「その前?別に俺は何もしていないが…」
「しらばっくれても無駄ですよ。鞄から何を取り出したのですか?便せんの様に見えましたが。」
「何でもない。」
「あれ、何でしょう?」
朝比奈さん、まさか。
団長席、正確には団長席近くの朝比奈さんの手元に目を移す。
少し待ってください。とはいえなかった。言おうとしたときにはもう、中を見てからしばらくたっていた。
朝比奈さんは俺の視線に気が付いた様で。
「な、何にも…み、見ていませんから!」
すると古泉が
「少し失礼します。」
しばらく手紙の本文をながめた後俺に生暖かい目線を投げてきた。
「見せて。」
あ、こら長門。お前まで見るのか、止めろ!
「おそらくこれは、彼が涼宮ハルヒを呼び出すための文」
言わなくていい事をいうな。こんな漫画の様な展開はおそらく、
「遅れてごめーん!みんな待った?ってそこで何しているの?」
やっぱり…。
「涼宮さん、これを」
「何これ?」
「キョン君から、涼宮さんにです。」
おまえ、人をからかうのも加減しないと本気で怒るぞ。
手紙をしばらく見た後、俺と手紙の間に目線を行ったり来たりさせて、どんな格闘家も見た瞬間真っ青の速度で、俺のネクタイをつかんできやがった。
「何?私に言う事って?今この場で言ってみなさいよ。 …そうね、またショボいジョークなら罰ゲームを与えないとね。 ネコミミつけて、イワシくわえて、フルコーラスでダンスしなさい。」
どうやって、イワシくわえて歌を歌うんだ?まあいい。覚悟なんかとっくにしている。当たって砕けろだ。
「まあいい。じゃここで公明正大に言わせていただくとしよう。」
ハルヒがふっと不安げな表情になる。
「俺は、お前の事が好きだ。つきあってくれハルヒ!」
俺はハルヒを抱きしめた。みんなの前?関係ないな。
別にいいだろ?俺がハルヒの事が好きなのは事実。後先必ずわかるのだから。ましてやこの三人はハルヒの観察者である。俺も観察対照に入っているのだから一回目のデートでばれるだろうよ。
ちなみに、古泉はほほえましそうにうなずき、朝比奈さんは顔を真っ赤にして手で顔を覆い、長門は無表情だが、目線が何故か痛い。
沈黙。
部室の時間が止まった様だった。 その沈黙を破ったのは告白された本人だった。
「う、薄々感づいていたけど、い、今言う事無いじゃない。まあいいわ付きあってあげるわよ。ただし、大変だからね。私の彼氏になるのは。」
特別ついでに、もっと顔を赤くしてやろう。
「平気だな。」
「言い切れるのかしら?」
「お前の笑顔が見られるなら、何がきたって平気だ。」
ボンッ!と言う効果音を是非ともつけたいその一瞬でハルヒの顔は赤くなった。
あとがき βの完成です。αとは又違い、キョンは強気です。 αシリーズ、βシリーズみたいに各パラレルワールドで話をつなげていこうかなと思います。 また、ブログ「キョン MODOKI+愚痴」もよろしくお願いします。
http://blogs.yahoo.co.jp/whitemask1993/
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