《 あとがき 》 高校生コ哀の、年越し話です。 実はこの作品、昨年のお正月フリーにしようと書き始めたものでした。 が、並行して書いていた「遙か」のほうが、先に草稿が上がってしまったので 「両立はムリ」とあっさり諦め、それからずっと封印していたのです(笑) 今回、リベンジを諦めかけていたのですが、何とか形になりました。ホッ。 コナンと哀になった二人は、はからずも人生のやり直しをしている訳ですよね。 でも、二人の記憶には、元の自分だった時の記憶が当然残っている訳で。 容姿は同じでも、取りまく環境も、人たちも、微妙に(哀の場合は大きく)違う訳で。 何かの折には、以前の記憶とリンクしたり、比べたり、という事があっても 不思議ではない…というか、むしろそれが当たり前だと思います。 だから、本当の意味で、『コナン』の、『哀』の人生が始まるのは、 元の年齢を追い越した自分たちが紡ぐ、新しい記憶が始まる時なのではないか、と。 そんな二人の、新しい人生の始まりを、年越しのカウントダウンと重ねてみました。 とりあえず。 コナン君、10年も告りそこねてたんですかというツッコミはナシの方向で(笑) 『志保』としての辛い記憶が終わる年齢を待っていた、ということにしてあげて下さい(^^;)